开幕式Opening Reception
11/06(Sat) 16:00-18:00
展示期間:2010 11/06 - 12/19
主催: EPSON 協力: Office339
会場: epSITE Epson Imaging Gallery
中国上海莫干山路50号7号楼106室
Rm. 106, Bldg 7, 50 Moganshan Lu, Shanghai, China
連絡: 021-62669191 / epsite_sh@ecc.epson.com.cn / www.epson.com.cn/epsite
epSITEにて、写真家 所幸則の中国での初めてとなる個展 、"PARADOX -上海1second-"が開催されます。
所幸則は、1961年生まれ。大阪芸術大学卒業後、フリーのフォトグラファーとして活動。92年世界写真見本市「フォトキナ92」で「世界の新しい表現者」の日本代表として作品が選ばれ、その後、海外の雑誌に特集が組まれるなど国内外で活躍してきました。
独特な世界観をもち、現実と非現実を浮遊しているような奇跡とも言える作品は、写真という枠組みを超え、世界的にも類いなアーティストとして各界から高い評価を得ています。しかし、2006年に美術出版社から出された集大成的作品集「CHIAROSCURO 天使に至る系譜」をもって、第一期 所幸則としてのキャリアをリセットすることを決意。2007年より、モノクロームによる東京の渋谷のランドスケープを中心に新しい第二期所幸則としての作家活動を始めます。
2008年からは、瞬間とは違った概念の時間軸を取り入れたOne Secondシリーズの制作を開始し、EYEMAZING(オランダのファインアートフォトマガジン)で特集されるなど、目覚しい活躍を続けています。
今回の展覧会では、渋谷から始まった1 secondシリーズとして、上海、重慶、渋谷、NY、パリ、ハノーバーなどの写真を展示。オープニングには、アーティスト本人も日本から来廊し、Mystic Floor(近江賢介、深見真帆)によるDJイベントも開催いたします。
ご多忙とは存じますが、是非ご高覧いただけますと幸いです。
時は流れていく、
誰の意思とも関係なく。
バスが美しく並んだ瞬間、そこを駆け抜ける少女の数秒。
たった数分間映し出される光の織りなすショーのような風景、その前を通り過ぎる人々、僕はホームタウン、渋谷の街に向かい合い、1秒(One Second)という時間経過の間に起こる事実を1枚の写真で表現することにした。
時の流れの無情さとその儚さを表現するために。
渋谷、この街の真ん中に立つ。 人も車も一瞬も停止していない。
しかし光も影も停まってはいないことに気がついた。
刻々と居場所を変え、光を反射するビルも道路に落ちる影もどんどん移動していく。
光は次のビルの窓に、影は次の道路に落ち、さらにそこを通り過ぎる人や車が絡み合い、複雑な街の風景を展開する。
どっかりの地に足をつけて人間を見下ろしているように見えた街、渋谷。
この風景に儚さを感じるようになったきっかけは、自分の肉体に対する老いからだった。
最初は人、車、電車、動くものが儚く見えた。ところがしばらく撮り続けることで、渋谷という街の風景全体が目まぐるしく変わり、建築物でさえその例外でない事に気がついた。
東京の“今の姿”を最も顕著に表現し続けている街、渋谷。
街の儚さに気づいた時、地球ですらその例外ではないことに想いがめくり、僕は突然目眩を覚えた。
僕が感じる儚さ、これを的確に表現するには、One Secondの技法以外では不可能だと感じている。
“One Second(一秒)という時間”の感じ方には個人差はあるだろう。
ただ、僕はこのルールを設定することが世界に通じる“時間のかたち”への共通の認識になることを信じている。